そんなことだと抹殺しちゃうよ?
だいぶ昔に書いた記事『セックスの加減。
』に登場させた男の子(同年代の子はみな男の子)と、
偶然ばったり出くわした。行動範囲の中にかぶる部分があるのがかなり煩わしい。
昔はいい男かも・・・って思ったこともあったのに、セックスした途端、
彼のランクは底辺まで落ちた(あたしの中で)。
セックスが悪かったわけではない。体の相性に関してはむしろかなりいい方で、
ピッタンコなキスなんて好きな男とでもなかなかないのに、とてもピッタンコだった。
セックスをした後、一度会ったときにフェラチオを強要された。
強要されたと言っても、無理やりやらされたわけでは全然ないけれど。
まるで”して当たり前”という態度で接されて、ムカついた。ムカついていたけれど、心地よくもあった。
ムカつきながらも、して差し上げたのは、
”あいつはいい!”と思わせたいがためだとか、嫌われたくないからとか、
そんな陳腐な理由からではない。
断るのが面倒だったってなだけだ(←こっちのが陳腐な理由か)。
セックスをした後の彼の第一声は、前の記事に書いた通りだけれど、
フェラチオをした後の第一声は「お前、料理できる?」だった。
その後続けて、「彼氏、こんな風にして落としたの?このテクでおこづかいはずんでもらってるんだろ」
(あたしの恋人はかなり年上で、たったそれだけのことで、こんな風に言う僕ちゃん)。
「料理できる?」って、やっぱアレだよね。そんな風に考えてんのかね。
たかがセックスで。たかがフェラチオで。
そんなことがあって、彼の存在はあたしの中から地の果てまで飛んでいったのだ。
あたしはきっと、彼に、やりたい時にやれるお手軽な女というポジションでもって、
適当に扱って欲しかったのだと思う。だって、彼だって元々そんなキャラじゃないの。
あたしだって、お手軽な女を演じてるんだから、彼にだって演じ続けて欲しかった。
演じ続けない彼に、あたしは落胆したのだと思う。
そんな彼と久しぶりに会って、あのピッタンコなキスくらいなら、して差し上げてもよいなぁ、と、
情けの念を抱いたりしてみる懲りないあたし。
でも、ずっと後を付いて来る彼に、すっかりがっかりして心底うざくなって、
彼に教えてる携帯番号は抹殺しようと誓った。